
リネンは、パジャマの生地にもよく使用され、肌触りのよさから人気のある素材です。この記事では、代表的なリネンの種類や生地の特徴、メリット、デメリット、扱う際の注意点などを紹介します。また、長持ちさせるための洗濯方法を始めてとしたお手入れ方法や、リネンが何年着られるかなど、よくある疑問についてもお答えします。
目次
①リネンの基本知識と意外な歴史を紹介

リネンの特徴
リネンとは、亜麻科の植物であるフラックスから取れる天然の植物繊維です。別名「亜麻(あま)」とも呼ばれます。同じ土地に2年続けて栽培ができないことから、希少性が高く古くから珍重されてきました。独特な光沢と、使い込むほど増す風合いが魅力です。
また、冬は暖かく、夏は涼しい特徴があります。現代では寝具や衣類など、日常のさまざまなアイテムに利用されています。
また、冬は暖かく、夏は涼しい特徴があります。現代では寝具や衣類など、日常のさまざまなアイテムに利用されています。
リネンの歴史
リネンは人類最古の繊維といわれており、発祥は紀元前8,000年頃とされています。古代エジプト文明の神事などにも使用されていました。また、古代ギリシャやローマ人の間でもリネンが愛用されていたようです。長い歴史を持つリネンですが、現代の生活にも広く浸透し親しまれています。
②リネンと麻は何が違う?特徴を比較
| 代表的な麻の種類 | 別名 | 特徴 |
| リネン | 亜麻(あま) | ・衣類や布製品に使われる ・繊維が細く短い |
| ラミー | 苧麻(ちょま) | ・衣類や布製品に使われる ・繊維が太く長い |
| ヘンプ | 大麻(たいま) | ・衣類以外に建築や農業などにも使われる ・繊維が硬く粗い |
| ジュート | 黄麻(こうま) | ・麻袋や敷物に使われる ・肌触りに刺激を感じる |
リネンと混同されがちな生地に「麻」があります。麻は「植物由来の繊維の総称」で、リネンも麻の一種です。麻には20種類ほどあるといわれていますが、リネン以外の代表的なものが上記のラミー、ヘンプ、ジュートです。リネンやラミーは、肌に触れるタオルや衣服などに加工されることが多く、ジュートなどはカーペットや麻袋などに用いられています。
| 【麻の品質表示方法について】 |
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家庭用品品質表示法により、「麻」と表示できるのは「リネン(亜麻)/ラミー(苧麻)」のみとされています。(平成29年4月1日より組成表示を一部改訂) そのため、麻で作られたものであっても、ヘンプやジュートなどは「麻」と表示できません。正しくは「植物繊維(大麻)」「植物繊維(黄麻)」などと表示されます。 |
参照:消費者庁「繊維製品品質表示規定」
③代表的なリネンの4つの種類
リネンの大きな特徴は、独特な光沢感とやわらかい肌触りです。この性質から、衣料品として広く親しまれています。以下、リネンの代表的な4つの種類をご紹介します。
・【アイリッシュリネン】最高品質を誇る生地
アイリッシュリネンは、数あるリネン生地のなかで、最高品質を誇る生地です。アイルランド産の亜麻から栽培された繊維がアメリカで主流になったことからこの名前が付いたといわれています。摩擦に強いという特徴があり、衣料品に加えてバッグなどにも使用されています。
・【フレンチリネン】上質でなめらかな肌触り
フレンチリネンは、リネン生地の中でも最上級のクオリティといわれる生地です。原料には、美しい水と気候に恵まれたフランス北部で栽培された亜麻が使用されています。通気性が高く、柔らかな肌触りで、長く着るほど馴染みがよくやや光沢のある風合いが特徴です。
・【コットンリネン】コットンとリネンの混紡生地
コットンリネンは、コットンとリネンの混紡生地です。リネンの通気性とコットンの吸水性を備え、肌触りが優しいことから赤ちゃんやデリケート肌の人にも適しています。リネン100%よりも縮みにくく、型崩れしにくい点も特徴です。
・【ストレッチリネン】ポリウレタンとリネンの混紡生地
ストレッチリネンは、ポリウレタンとリネンの混紡生地です。リネンの伸縮性の低さを、ストレッチ性にすぐれたポリウレタンと掛け合わせることで解消しています。ボトムなどに加工することで、動きに合わせた柔軟性と通気性の高さによる快適さを手に入れられます。
④リネンの5つの魅力を紹介

リネンは種類によってさまざまな特徴がありますが、共通する点もあります。リネンの魅力的なポイントを5つご紹介します。
・耐久性に優れ長持ちしやすい
リネンは強度の高い素材で、とくに、水に濡れるとより強くなる性質があり、コットンの2倍、羊毛の4倍の強度になるといわれています。繰り返しの洗濯でも傷みにくい素材で、長く使用できるのも魅力です。ただし、水に濡れると伸縮しやすい性質もあるため注意しましょう。
・汚れにくくお手入れしやすい
リネンの繊維にはペクチンという成分が含まれており、汚れが付きにくく落ちやすいという特徴があります。通気性にも優れているため抗菌性が高く、清潔感を保つことができる点がメリットです。以下の項目でリネンの洗濯方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
長持ちさせるためのリネンの洗濯方法をすぐに確認する
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・吸水性・速乾性に優れている
リネンは、綿の4倍の吸水性があるといわれている素材です。熱伝導が速く速乾性に優れているため、汗をかいてもべたつく不快感がありません。夏や湿気の多い季節でも、涼感を得られるメリットがあります。
涼しい生地の選び方!涼しく快適に過ごせる素材やおすすめパジャマはこちら
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・通気性・保湿性に優れている
リネンは繊維の中が空洞になっており、空気が通りやすい仕組みです。そのため、冬は体温で暖められた空気を留め、夏は熱伝導率の高さから通気性をよくする働きがあります。リネンは湿気の多い時期だけでなく、年中通して快適な着心地を体験できます。
・毛羽立ちしづらく肌触りがよい
リネンは含有成分のペクチンが繊維表面を膜で覆い、毛羽立ちにくい特徴があります。表面に独特の光沢をもつ現象も、このペクチンのコーティング効果によるものです。肌触りがよく、ナチュラルな風合いを楽しめるでしょう。
⑤リネンを扱う際の4つのデメリット・注意点
リネンはシワになりやすく、縮むこともある素材です。扱う際に知っておきたい4つのデメリットについてご紹介します。
・シワになりやすい
リネンには、シワになりやすいデメリットがあります。変形してしまうと元に戻りにくく、シワになりがちです。洗濯方法や干し方など、お手入れの際は注意しましょう。ただし、リネンのシワは、ナチュラルな風合いを引き出してくれる魅力の一つでもあります。
・水に濡れると縮みやすい
リネンは、水や湿気によって伸縮する特徴があります。洗濯の際は、水洗いOKかどうかもチェックしましょう。とくに、水温が高いほど縮みやすくなります。伸縮をあらかじめ想定し、大き目サイズを選ぶのもおすすめです。
・薄い色だと透けやすい
選ぶ商品によりますが、リネンは透けやすい点が特徴です。光にかざすと分かりやすいですが、白などに薄い色の場合は、実際に着て透けていないか確認するなど、注意が必要でしょう。着る服に合わせて、インナーを工夫することで上手に着こなせます。
・黄ばみや色移りがしやすい
リネンは黄ばみや色移りしやすく、気に入っていた服でも着られなくなってしまうこともあります。汗や洗剤が残らないよう、しっかりと洗濯するのがポイントです。ほかの洗濯物と一緒に洗う際は、色移りに注意しましょう。とくに、濃い色の場合おろしてから数回の洗濯は、他の洗濯物と分けた方が無難です。
⑥リネンを長持ちさせるための洗濯方法

長くリネンを着用するためには、洗濯表示の確認や、シワ対策などが重要です。ここでは、洗濯方法の注意点について解説します。
・洗濯表示を確認する|水洗い・漂白剤の使用に注意
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| 洗濯機 | 漂白剤 | タンブル乾燥 | 自然乾燥 | アイロン |
| ・数字は液温の上限を表す ・下部に線がある場合は「弱い洗濯」を推奨 |
・塩素系および酸素系の漂白剤を使用できる | ・タンブル乾燥が可能 ・排気温度上限は80℃ |
・つり干しを推奨 | ・アイロン仕上げが可能 ・底面温度は210℃を限度とする |
上記は、洗濯表示で見るべき主な項目です。リネンは基本的に洗濯機の使用が可能ですが、製品によってはNGの場合もあります。手洗いであればよいのか、水洗い自体ができないのか確認が必要です。漂白剤は使用不可の場合が多いため、選択表示をよく確認しましょう。また、リネンの色落ちを防ぐために、洗剤は「中性洗剤」の使用がおすすめです。
洗濯表示の見方について詳しくはこちら
・水またはぬるま湯ですすぐ
| 【ポイント】 |
| ・生地の縮みや黄ばみに気を付ける |
リネンは、水温が高いほど伸縮しやすくなるため、洗濯の際は、水またはぬるま湯で洗うとよいでしょう。この際、チェックするのは、洗濯表示の桶マーク(洗濯機)の中に書かれている数字です。この数字は液温の上限を表しているため、その数字以下の温度で洗うことで、縮みを防ぐことができます。また、洗剤が残ると黄ばみの原因にもなるため、しっかりとすすぐこともポイントです。
・脱水は短め・もしくはしない
| 【ポイント】 |
| ・脱水の際はシワにならないようにする |
過度な脱水は、シワの原因になります。リネンの衣類は短めに脱水する、もしくは脱水せずに濡れたまま乾かすのがおすすめです。他の衣類と一緒に洗濯した場合は、脱水前にリネンだけ取り出すのもよいでしょう。そもそも、リネンは速乾性がある素材のため、普段の洗濯のように脱水しなくても乾きやすいです。水分の多さなどが気になる場合には、バスタオルなどで軽く押さえて水気を取ると乾きやすくなるでしょう。
・シワを伸ばして日陰に干す
| 【ポイント】 |
| ・シワ・色落ちに注意する |
リネンはシワになりやすいため、干す際も注意が必要です。シワになっている状態で干すと、そのままの状態で乾いてしまいます。必ずシワを手で伸ばしてから、ハンガーにかけて干しましょう。
また、直射日光に当て続けると色落ちや色褪せの可能性もあるため、なるべく日陰に干すのがポイントです。さらに、洗濯バサミは跡が残りやすいため、太めのハンガーで干すとよいでしょう。
| 【シワがついたときのお手入れ】 |
| リネンにシワがついてしまったときは、霧吹きの使用がおすすめです。シワが気になる部分を霧吹きで湿らせ、手でシワを伸ばしてハンガーにかけるだけで簡単にシワが消せます。湿気でシワをとる方法のため、お風呂場の湯気の活用もできます。 |
⑦リネンに関するよくある質問
よく耳にする「リネン室」とは?どれくらい使えるのかなど、リネンに関するよくある疑問について分かりやすくお答えします。
・Q.ホテルや医療機関の「リネン室」とは?
リネン室とは、タオル、シーツ、枕カバーなどのリネンを保管する場所のことを指します。リネン類の寝具を数多く保管し、日々交換業務を行わなければならないホテルや医療機関では、リネン室が多く設置されています。
・Q.リネンは何年着れる?
着用方法にもよりますが、メンテナンスを行えば3~10年程度使用できるとされています。洗濯や乾燥などは、洗濯表示に沿って適切に行いましょう。使い続けることで風合いが増し、魅力となることもあります。
・Q.リネンはどの季節まで使える?
通気性のよさから、春夏のみ着用し秋冬には合わないと考えられがちですが、リネンは冬も暖かく着られる素材です。季節を問わず、1年を通して着用することができるでしょう。ただし、接触冷感機能もあるため、寒い季節は肌に触れた時にヒヤッと感じる場合もあるかもしれません。
・Q.リネンの番手とは?
生地を織る際に使用する糸の太さを表します。1番手は、1ポンド(453g)の材料から300ヤード(274m)の長さ、2番手は1ポンド(453g)の材料から300ヤード(274m)×2の長さの糸が作られているということです。番手の数字が大きくなると、細い糸になっていき、リネンでは、25番手、40番手、60番手が一般的に使われています。
⑧特徴を知って、リネンの風合いを楽しもう
リネンの由来や麻との違い、お手入れ方法などについて紹介しました。通気性に優れていることから夏向きの素材と思われがちですが、保温性も高いため寒い冬の季節も快適に着用できる素材です。洗濯や乾燥をする際は、洗濯表示をしっかり確認し、適切なお手入れをすることで長く着用することもできます。また、水分を含むことで繊維の強度が増すとともに、やわらかさも加わるため、使うほどに風合いが感じられる魅力的な素材です。
生地によって通気性や保湿性など特徴があり、上手に選ぶことで快適な睡眠環境を作り出すこともできます。ナルエーでは生地にこだわったパジャマやルームウェアをご提供しています。寝る前の時間をゆったりと過ごしたい、心地よい睡眠をとりたい、という方はぜひナルエーのパジャマをチェックしてください。
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更新日:2026/01/30






